〝古今集〟から34年・・・

薬師丸ひろ子さんが、1998年の『-恋文- LOVE LETTER』以来20年ぶりのオリジナル・アルバム『エトワール』をリリースした。

うん、20年ぶりなんだけど、ボクにとっては、ファースト・アルバムの『古今集』で時間が止まっていたので、実に34年ぶりに、彼女のオリジナル・アルバムを聴くことになる。

先日たまたまザッピング中に引っかかった、NHKのSONGSという番組の中で、
『13歳で映画デビューしてから40年間も、ファンの方々からずっと何かしら気に留めていただいているなんて、とても凄いことですよねぇ』
という趣旨の発言をされていた。

『いやいや、それはアナタが、それだけの注目に値する真摯な仕事を続けて来られたからだよ』
と、テレビ画面に向かって思わず呟いた。

女優として確固たる地位を築いていることは、万人が認めるところ。

映画デビューしたあと、しばらく歌手はしない、できないと言っていたそうだが、主演映画『セーラー服と機関銃』の同名主題歌が世の中に出ると、その声、歌い方に衝撃を受けた人が多勢いたんじゃないかと思う。

何とも言えない、ムダな力が抜けた、すっと心の中に染み込んでくるような、温かみのあるやわらかい歌声。

歌謡曲の歌手とは全く違う、例えるなら歌のお姉さんのような発声。

アイドル歌手、薬師丸ひろ子は、デビューの瞬間に、自分のスタイルを確立し、ボクらの前に現れた。

そして、『エトワール』を聴く。


第一声から、ふるえた。

ボクにとっては、『古今集』以来の衝撃。

いい意味で、変わらない。


薬師丸さん。

たぶん、あの頃より断然、スキです。

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