親不孝者の言い訳

病院から電話があった。
父が肺炎になったらしい。
午前中はまだ良かったのだが、午後から38度台の半ばまで熱が上がったため、ナースステーションに近い個室に移って点滴をしているとのこと。
容態は安定しているので、急いで来る必要はないが、ほとんどしゃべらず、気力を失いかけているように見受けられるそうだ。

親不孝者のボクは、朝、寝起きからすこぶる体調がすぐれない。すぐれないのに、早朝から、部下を引き連れて、県外の研修会に出かけて、クタクタになっている。
おまけに明日も、明後日も、明々後日の休館日も、仕事が入っている。

何だか、病院に行きたくない言い訳をしているようだ。

たわけ者め。

明日、無理でも時間を作って、父の見舞いに行くことにしよう。

でもね、お父さん。此の期に及んでも、ボクは思春期にかけられたアナタの呪いを打破できずに、アナタを恨んだままなんですよ。アナタの業は、ボクの業。ともに一人寂しく、人生を終わるしかないんですよ。

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