悲しくなんかない。

悲しくなんかない。

でも、手放しで、喜ぶワケにもいかない。

ボクは、どんな顔で、そのコトバを聞いていたろう?

屈託のない笑顔で、心から祝福するべき場面だったのに。



もう、手に入れるモノより、失くしてしまうモノの方が多い年頃。

長らく心に秘めていた片恋は、何にも言わないまま、終わってしまった。

いや、最初から分かっていたこと。
途中で気づいてしまったこと。

何にもしない、何にも言わない、そうすることが、みんなのシアワセ。

ならば、ポンコツの老骨は、去りゆくのみ。

燃えカスは、もはや、くすぶりもしまい。



いつも。

いつでも。

ボクは。

好きになった人が、ボク以外の誰かとシアワセになることを、祈るばかり。

それが。

それこそが。

ボクに与えられた、ボクの人生の中での役割なんだろう。





だから。

お幸せにね。




それだけが、ボクの願い。

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