一周忌、父が好きだったお店の、中華そばを食べた。
ラーメンじゃなく、中華そば。
父は、いつもこの一杯と中瓶一本で、すっかり上機嫌になっては、お店の人に『美味しかったよ! また来るけぇ、頑張んねー』と、満面の笑顔で声をかけながら、さっぱりおぼつかない摺り足で、ヨタヨタと店を出るのだった。
夕方、姪が、夫と二人の子どもたちを連れて、父の供養に来た。
いつも親族が訪ねて来ると、コーフンして舞い上がる相棒が、珍しく大人しいお出迎え。
しかし、何かの拍子に、しっぽが当たって、父の遺影周りのいろんなモノが倒れたので、直していたところ、思いがけないことが・・・
遺影の左目だけに、水滴が付いていて、まるで涙目になっているように見えたのだ。
ティッシュで拭いたところ、さらにリアルな感じに・・・
お父さん、嬉しかったか。
生前、晩酌には一切つきあわなかったけど、今夜だけは、飲めないビールでちょっとばかり付き合ってやるわ。
半分以上、中身は捨てることになるけどな(^^;
きっと、巨人が負けて、最下位になったんで、今夜のビールは、愚痴だらけじゃろなぁ(^^)
聞こえてきそうじゃわ。
『なぁーにが、菅野でぇー。ありゃあ、三流じゃが。高橋も監督早よ辞めりゃあ、えんじゃ。向いとらん!』
可愛さ余って憎さ百倍の愚痴なんで、本音は別にあるんだろう。
いつも、こんな感じだったなぁ。
もっと、愚痴にも付き合ってあげれば良かったかしら?
寝言だけどね。
お父さん、おやすみなさい。
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