日常-ordinary days-

 働き詰めとまでは言えないが、久しぶりに職場に一切顔を出さない日。

 ショッピングモールに目的もなく出かけてみたが、結局、何もしないまま、何も買わないまま、家に帰る。

 不意に、『何気ない日常』という言葉がアタマをよぎって、なぜか涙があふれて仕方ない。

 ボクの日常は、決してボクが好きな誰かさんと交わることがない。
 今までも。
 これからも。

 きっと、今日見た、決して少なくない高齢男性の独り歩きみたいに、ボクの人生は、ボンヤリと消えていくのだろう。

 好きだったとしても、決して届くはずのない、あるいは届いたとしても決して受け入れられることのない気持ちを抱えてしまったら、どうしたら良いんだろう。

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