空想少年

子どもの頃から、ぼっちでいることが多かった。

学校が終わったあと、誰かといっしょに帰ることもなかったし、誰かといっしょに遊ぶこともなかった。

ボクの友だちは、学習雑誌と、真っ白なノオトだけだった。

学習雑誌を隅から隅まで、飽きずに何度も何度も繰り返し読んで、未だ見ぬ秘境の不思議な動植物や、21世紀にやってくるであろう未来の世界などに想いを馳せ、どっぷりと空想の世界に浸りながら、想像で絵を描いたりするのが、ボクの一人上手な時間の使い方だった。

以来、ボクの時間の使い方は、基本的に一人上手に過ごせる趣味だけになった。



ときどき、話し相手が欲しくなるときも、あるけどね。

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