暮れゆくは

「秋の日は釣瓶落とし」という。
夕焼けの美しいひと時は、1分を待たずして、夜のとばりに呑み込まれてしまう。
先を急いでいるわけではないのに、何かに急かされるようだ。
仕事後に訪ねる父の入院先は、まだ少し時間がかかる。
焦らない。焦っても、何かが変わるわけじゃない。
でも、その先に待っている 家事を思って、アクセルを踏む足先に、ほんの少しだけ、忙しなさが加わるのだ。

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